Reference 330M Mono Block Amplifier

Reference 320Mアンプは、もともとReference 160Mアンプのより大きく、より強力なバージョンとして構想されていましたが、実際には他のReferenceアンプに取り入れられた設計を融合させた、より洗練された製品となりました。2022年に示されたものは製品ではなく、コンセプトでした。330Mは全く異なるもので、1チャンネルあたり330ワットを出力します。

Reference 330Mは他にはない独自の製品で、新しい考え方、新しい設計、新しい部品を取り入れ、他のReferenceアンプの最高のコンセプトを組み合わせています。増幅はすべて真空管を使用して行われ、トランジスタはインピーダンスバッファリングのためにのみ使用されます。

新しいフロントエンドは610Tのアーキテクチャを借りており、電圧増幅にはECC83チューブを使用しています。ECC83の出力は、チューブのような特性を持つ特別なバイポーラトランジスタを使用してバッファリングされます。バイポーラバッファにより、入力段のヘッドルームを最大化し、ECC83の最高の音響特性を維持することができます。

第2段は610Tと250で使用されるクラシックな回路で、DMOS電流源でバイアスされた6H30チューブ差動対を使用しています。6H30のプレートは出力段によってブートストラップされています。

出力管を駆動するために、新しいシリコンカーバイド（SiC）JFETを使用しています。これにより、各出力管を理想的な静止電流に自動的にバイアスすることができ、またドライバーヘッドルームを最大化し、より良い低域コントロールを実現します。

出力ドライバも出力によってブートストラップされ、大信号時のヘッドルームをさらに提供します。

出力管には新しいKT170タイプを使用しており、プレート電圧の余裕、ピークカソード電流、プレート消費電力が向上しています。音楽性が高く、素晴らしい音を提供します。適切に設計された回路で、KT170は比類ないレベルの性能を提供します。

電源には、フロントエンド用にソリッドステートレギュレーション、出力管スクリーンおよびドライバーステージ用に真空管レギュレーション（6H30と6550）を特徴としています。また、大きなチョークを使用したパイフィルタを備え、出力段の供給リップルを減少させています。

330Mは入力から出力まで完全にバランスの取れたアンプです。操作は最高の性能を提供するため、ペントードのみです。スクリーンとプレートの電圧は最適な直線性を選んでいます。

リアパネルには、バランスXLRおよびシングルエンドRCA入力、8Ωおよび4Ω出力タップ、12Vトリガー、RS-232制御、真空管時間計、20A IEC、ファンスピード調整が含まれています